54歳、無職|何も起きない日が、ただ過ぎていくPart5

無職になって、特別な日が一つもない。

無職になってから、特別な日が一つもなくなった。

誕生日も、記念日も、

区切りのような日も、特に意味を持たなくなった。

働いていた頃は、週末や大型連休があった。

忙しさに理由があり、疲れにも名前があった。

今は、そういう目印がない。

今日は今日で、昨日と大きく変わらない。

明日も、たぶん同じだ。

特別な日がないというのは、退屈だと思っていた。

何も起きない日が続くのは、

不安になるとも思っていた。

でも実際は、不安よりも先に、

静けさが来た。

何かが起きるのを待たなくてよくなった。

何かを祝う準備も、

落ち込む準備も、しなくていい。

今日は、ただ過ぎていく日だ。

昼に何を食べたか、はっきり思い出せない。

でも、空腹は満たされた。

夕方になって、外が少し暗くなった。

それだけで、

一日が終わりに近づいたと分かる。

特別な出来事は、なかった。

それを、失敗だとも、

残念だとも、感じなかった。

特別な日がないと、人は何を基準に

生きればいいのか。

以前は、予定や成果が基準だった。

評価や結果が、一日を意味づけていた。

今は、基準がない。

基準がないと、一日は軽くなる。

良かった日、悪かった日、

そう分けなくていい。

ただ、終わった日になる。

特別な日がない生活は、

何かを諦めた結果ではない。

何かを手に入れた結果でもない。

ただ、余計な線が

引かれなくなっただけだ。

この日が特別である必要はない。

この時間が何かに繋がる必要もない。

無職になって、特別な日が一つもない。

それは、空っぽになった話ではなく、

何も足さなくていい話だと思っている。

今日は、今日のままで終わった。

それで、十分だ。

今回の加点:+4pt

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