54歳、無職|何も起きない日が、ただ過ぎていくPart2

無職になって、曜日の感覚が消えた。

無職になってから、

曜日が分からなくなった。

正確には、分からなくなったというより、

気にしなくなった。

月曜日だから憂うつ、金曜日だから少し楽、

そういう感覚が消えた。

朝起きて、今日は何曜日だろうとほとんど考えない。

カレンダーはある。

スマートフォンを見ればすぐ分かる。

でも、確認する理由がない。

働いていた頃は、曜日が生活を区切っていた。

月曜は始まりで、水曜は中日で、

金曜は終わり。

土日は休みで、日曜の夜は少し重かった。

今は、その区切りがない。

今は毎日が日曜日でそれはそれで悪くないな。

朝は朝で、昼は昼で、夜は夜だ。

ただそれだけ。

最初は不安だった。

「このままで大丈夫なのか」というより、

「このまま何も感じなくなるんじゃないか」と思った。

でも、しばらくすると気づいた。

曜日がなくなっても、一日はちゃんと終わる。

腹は減るし、眠くなるし、暗くなれば夜になる。

人間は、カレンダーがなくても

生きられるらしい。

無職になると、「時間をどう使うか」

という話をよく聞く。

有意義に使え、とか

無駄にするな、とか。

でも今の自分には、時間を使っている感覚がない。

時間の中に、ただいる。

曜日があった頃は、常に先を見ていた。

次の締切。次の休み。

今は、次、がない。

それが良いのか悪いのかは、まだ分からない。

ただ、曜日に追われなくなったことで、

焦る回数は減った。

「もう金曜なのに、何もできていない」

「もう月曜が来てしまった」

そういう言葉が、頭に浮かばなくなった。

代わりに浮かぶのは、

「今日という一日が始まったな」という、

それだけのこと。

無職になって、曜日の感覚が消えた。

それは、何かを失った話なのか、

ただ、役割を外した話なのか。

今は、まだ分からない。

でも今日も、朝が来て、

夜になった。

曜日は分からなくても、一日は終わる。

今は、それだけで十分だ。

今回の加点:+4pt

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